毎日のようにインスペクション業務を通して、設計図書とのにらめっこをしてます。
意匠図(平面図、立面図など)と、構造図(基礎伏図、構造伏図など)を見ていて、施工会社により図面による情報量の多さ少なさの違いを感じます。
平凡な家(性能などを求めていない家)は情報量が少なめです。
では、高性能な家の図面を見ていて、性能値が分かるかと言うと、そうでもありません。
ですから、高性能な家を建てていそうだなと図面を見て感じた時は、その会社のホームページを見る様にしています。
インスペクションの基本は、①図面通りに施工されているか。これは違っていた場合には強く指摘ができます。
②一般的な施工と違う場合は、施工会社さんの仕様を確認します。それと違っていた場合は指摘事項となります。したがって「いつもこうだ!」と言い張られると、強くは言えません。ここがインスペクションの弱点とも言えます。
③法的に違反などしている場合は、強く言えます。
例えば、断熱検査の場合、袋入りグラスウール等を使用していると隙間だらけになってしまいます。それを指摘としたら、家は建ちません。施工的に無理ですから。。。ですから袋(防湿シート)に表面上の隙間が無ければOKとせざるを得ません。実際、断熱性能は設計値ほど発揮されないことになります。穴だらけのダウンジャケットを着ているようなものですから。。。
インスペクションでは無く、施工指導という形を取らないと、設計通りの家にはならないという事です。